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2017年12月20日

日刊スポーツインタビュー「症状乏しい『クラミジア感染症』」

日刊スポーツから取材を受け、性感染症について様々なお話をしました。
18日間に渡って掲載していただきましたので、順次ご紹介していきます。

症状乏しい「クラミジア感染症」
 

早期発見、早期治療
性感染症に気をつけろ

症状乏しい「クラミジア感染症」

症状の激しい「淋菌(りんきん)感染症」とは一転して「クラミジア感染症」は、その症状の乏しさが特徴だ。
性感染症に詳しい「プライベートケアクリニック東京」名誉院長の尾上泰彦医師はこう話す。

「クラミジア感染症は、実は性感染症の中でもっとも多い病気です。
若い人に多く、男性より女性のほうが2.5倍ほどと非常に多いのです」

感染経路としては膣(ちつ)性交、口腔(こうくう)性交、肛門性交など。
「男性の尿道や女性の子宮頸管(けいかん)への感染、あるいは咽頭への感染のほか肛門性交では直腸への感染がおこります。
手指や口から、顔面、目の結膜への感染、目からは鼻を通り鼻腔、咽頭へと感染が広がります」(尾上医師)。

感染から1~3週間程度の潜伏期の後、尿道より分泌物が出るがその量は少ない(尿道炎)。
むずむずしたかゆみ、違和感、不快感も。
痛みは強いものではない。下着に黄色のシミが付いて気づくこともある。

「漿液(しょうえき)性といって、ウミというよりも水っぽい白濁した分泌物です。
しかし、放置すると精巣上体炎になり子どもができなくなってしまう危険もあるのです」(尾上医師)。

とはいえ半数の人は症状が出ない。
とくに女性では症状に乏しいことが大きな特徴だ。
「症状が出る人は20~30%で多くは症状が出ません。
女性ではオリモノが増えたり、下腹部に痛みがある、不正出血や排尿痛、セックスのときに痛みがあるといったことで気づくことがあるので注意してほしい」(尾上医師)。

骨盤腹膜炎、不妊症、子宮外妊娠、肝周囲炎の原因になる。
なお、喉や直腸に感染しても症状はみられない。
診断もそれだけ困難になるという。

(日刊スポーツより許可を得て掲載)

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