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2018年01月31日

日刊スポーツインタビュー「再発繰り返す『尖圭コンジローマ』」

日刊スポーツから取材を受け、性感染症について様々なお話をしました。
18日間に渡って掲載していただきましたので、順次ご紹介していきます。

 
再発繰り返す「尖圭コンジローマ」
 

早期発見、早期治療
性感染症に気をつけろ

再発繰り返す「尖圭コンジローマ」

性感染症の「尖圭(せんけい)コンジローマ」。
患者数はほぼ横ばいが続いている。

「プライベートケアクリニック東京」名誉院長の尾上泰彦医師はこう話す。

「尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の、おもに6型あるいは11型による感染症です。約3週間から8カ月のけっこう長い潜伏期間があり、再発を繰り返すのが特徴です」

ウイルスに感染しての症状は、性器、肛門とその周辺などに痛みのない小さなイボが複数できる。
「亀頭や冠状溝(カリの部分)、包皮内などにニワトリのトサカのようなデキモノが多数できます(乳頭状腫瘍)。痛みやかゆみはありません」(尾上医師)。

非常に特徴のある外見をしており、アナルの奥にもできるという。
「女性では小陰唇、大陰唇、膣(ちつ)前庭、尿道口の周辺にみられます。これら外陰部以外にも膣壁や子宮頸部(けいぶ)にもできることがあります。子宮頸がんなどと区別しなければいけません」(尾上医師)。

また、陰茎の冠状溝にできる小さなイボ(真珠様陰茎小丘疹)は日本人男性の約4割にある生理的な変化だといい、鑑別が必要だ。
いずれも尖圭コンジローマと思い込み、過剰な治療のもとになったりすると指摘している。
なお、HPV16型、18型は、子宮頸がんの原因になる。

治療は、イボができた場所などにより外科的に取る方法と、塗り薬で治療する。
再発しやすく、根気よく治療を続けることが大切だ。

「ほかにもスキンシップで感染する性器伝染性軟属腫(ミズイボ)は包皮や外陰部肛門周辺等にできやすいので、きちんと受診してほしい」(尾上医師)。

(日刊スポーツより許可を得て掲載)

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