ケジラミ症の症状・検査・治療

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ケジラミ症について

その名の通り、シラミの一種「ケジラミ」が陰毛に住み着く病気です。かなり激しいかゆみが特徴ですが、人によってはかゆみを感じないこともあります。性行為以外でも、毛布やタオル等を介して感染することもあります。

ケジラミってどんな虫？: 0.8～1.2mmくらいの小さな虫です。ヒトの陰毛に寄生して、血を吸って生きています。血液を栄養にして成長し、毛の根元に卵を産み付け、セメントのような物質で固めます。生まれてから大人になるまで約1ヵ月、大人になってから1ヵ月ほど生き、その間30～40個ほどの卵を生みます。

患部を診察します。

毛の根元についているケジラミ、または虫卵をとって、顕微鏡で確認します。

専用のシャンプーを使います。卵には効果が弱いので、卵がかえる期間を見込んで、3～4日ごとに3～4回繰り返します。

お薬が終わったら必ず受診してください

3,300円（税込）

COLUMN尾上先生からのメッセージ

ケジラミの治療といえば、剃毛（ていもう：毛を剃ること）を連想する人も多いのではないでしょうか。実際、ケジラミだと思って、自身で毛を剃って受診された方もいます。

ここで、ケジラミ治療のポイントを2つご紹介します。

①は、ケジラミの存在がわかりやすいようにするためです。ケジラミの吸血した血液は茶色いフンとなって出てきます。白い下着に茶色い粉がついていれば、ケジラミの存在が確認できます。

②は、ケジラミを逃さずにやっつけるための方法です。陰毛を剃ってしまうと、ケジラミは居心地のいい場所を求めて、肛門周辺やすね毛、ヘソ周囲、胸毛、脇毛などに移動し感染が広がってしまいます。陰毛は剃らずに、専用のシャンプーで洗い流します。